「なか」という漢字は「中」「仲」の2種類がありますが、それぞれの使い方は違います。論文・小論文では使い方を理解した上で正しく表現に活かしましょう。ここでは「中」「仲」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「中」と「仲」の違い
中(なか)
意味:内側・内部・中間。
「中」は、あるエリアの内側、ある物体の内部のことを指します。また、物と物との間、あるいは、ある状況が続いている間という意味もあります。対義語は「外」になります。
仲(なか)
意味:人と人との関係。
「仲」は、人と人との関係・間柄のことを指します。
旧知のなかは仲が正しい
「旧知のなか」は古くからの知人という意味で、人と人との間柄を指すため、ここでは「仲」が正解です。
「中」の例文
例文1:誕生日プレゼントの箱の中身が気になる。
「なか身」は箱の内部のことを言うので、ここでは「中身」を使います。
例文2:自分が産んだ子どもであっても、心の中まですべてわかることできない。
「心のなか」は心の内部のことを言うので、ここでは「心の中」を使います。
「仲」の例文
例文1:私と彼女は幼なじみで今もとても仲が良い。
「なかが良い」は人同士の間柄が良いということなので、ここでは「仲」を使います。
例文2:長い間仲違いしていた友人だったが、ある出来事がきっかけですっかり意気投合してしまった。
間柄を示す表現なので、ここでは「仲」を使います。
論文・小論文で「中」と「仲」を使い分ける視点
「なか」という漢字は「中」は内側・間のこと、「仲」は間柄のことと理解しておきましょう。論文・小論文で書く時はそれぞれを間違えないように書けるよう気を付けましょう。