主人公のさいご 「最後」「最期」正しい漢字はどっち?

「さいご」は「最後」「最期」の2種類がありますが、それぞれ意味は違います。論文・小論文ではしっかりと使い分けて文章の中で使えるようにしていきましょう。ここでは、「最後」「最期」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「最後」と「最期」の違い

最後(さいご)
意味:順番の中のもっとも後。
「最後」は順番の中の終わりを表す言葉です。対義語は「最初」になります。「最後」は「最期」の意味も含まれる広い意味を表します。
最期(さいご)
意味:死に際、滅亡の時。
「最期」は生命の終わりをあらわすことに特化した言葉で、亡くなる間際のタイミングを表します。人だけでなく、国や文明の滅亡などたった一度しかない終末をあらわす言葉として使われることもあります。

主人公のさいごは最期が正しい

「主人公のさいご」は主人公の死に際のことなので、ここでは「最期」を使います。

「最後」の例文

例文1:来年定年退職になるので、今年は勤務する最後の年になります。

「勤務するさいごの年」は勤務する順番の中のもっとも後の年のことなので、ここでは「最後」を使います。

例文2:今日が旅行の最後の日なので、この土地でしか食べられないものを食べよう。

「旅行のさいごの日」は旅行の順番の中のもっとも後の最終日ということなので、ここでは「最後」を使います。

「最期」の例文

例文1:結婚したからには最期の瞬間まで一緒にいたいと思えるような関係を築きたい。

「さいごの瞬間」は死ぬ間際のタイミングのことなので、ここでは「最期」を使います。

例文2:マヤ文明は劇的な最期を迎えたと言われている。

「さいごを迎えた」は文明の滅亡したということなので、ここでは「最期」を使います。

論文・小論文で「最後」「最期」を使い分ける視点

「さいご」は似たような意味ですが、「最後」は順番の終わり、「最期」は死に際と覚えておきましょう。論文・小論文ではきちんと使えるようにそれぞれの語句を把握しておきましょう。

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