権利をいふする 「畏怖」「委付」正しい漢字はどっち?

「いふ」は「畏怖」「委付」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと使えるように意味を理解しておきましょう。ここでは「畏怖」「委付」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「畏怖」と「委付」の違い

畏怖(いふ)
意味:恐れおののくこと。
「畏怖」は強大な力や権限を持つものに対し、恐れと同時に敬服の気持ちも入り混じるような複雑な心境を表します。
委付(いふ)
意味:ゆだね頼むこと。
「委付」はその他にゆだね渡すことを意味します。

権利をいふするは委付が正しい

「権利をいふする」は権利を他に委ねることなので、ここでは「委付」が正解です。

「畏怖」の例文

例文1:荘厳な祭りの光景を初めて見て畏怖の念を抱いた。

「畏怖」という言葉がよく使われるのが「畏怖の念」という表現です。

例文2:宇宙を統括する神のような力を前に人類はただ畏怖するしかなかった。

「いふする」は無力感も含めた心境を表すものなので「畏怖」を使います。

「委付」の例文

例文1:大事な任務を彼に委付した。

「いふする」はゆだね頼むことなので、ここでは「委付」を使います。

例文2:船舶所有者を保護するため免責委付がある。

委付がよく使われる言葉として「免責委付」があります。

論文・小論文で「畏怖」と「委付」を使い分ける視点

論文・小論文では「畏怖」と「委付」はそれぞれ使い方が違います。「畏怖」は恐れおののく、「委付」はゆだね頼むなので、それぞれ使い分けて書けるようにしておきましょう。

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