赤ちゃんをうむ 「生む」「産む」のどっちが正しい? 

「生む」「産む」は同じ音の漢字で、使い分けに悩むもののひとつでもあります。ですが、コツを覚えれば、簡単に使い分けられる漢字でもあります。ここでは、「生む」「産む」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「生む」「産む」の違い

生む(うむ)
意味:それまでなかったものを新しく作り出すことを表します。
作品やアイデアなど、それまでなかったものを新しく作ることをいいますが、時に母体が子や卵を体外に出す「産む」と同じニュアンスでも使います。その場合、大きな違いとしては、「産む」が出産した瞬間を表し、時間の制約があるのに対して、「生む」は特に時間的な制約はなく、出産や産卵など母体が子や卵を体外に出すこと全般に使うことができます。
産む(うむ)
意味:母体が子や卵を体外に出すことを表します。
出産・分娩などによって母体から胎児や卵を体外に出すことをいいます。「生む」も同じ意味に使われることがありますが、「産む」の方が出産した瞬間を強調するニュアンスで使われます。「産む」は産卵や出産以外では使えません。

赤ちゃんをうむは「産む」が正しい

「赤ちゃんをうむ」は母体が胎児を体外に出すことなので「産む」が正解です。「出産」という言葉からも、まだ小さい赤ちゃんというところからも、「産む」を使うのが適切です。

「生む」の例文

例文1:彼は生涯にわたって100以上の作品を生み出した。それは10億円という価値を生んだ。

ここで創作したのは胎児ではなく「作品」「価値」なので「生む」を使います。そのほかに「結果を生む」なども同じです。

例文2:彼は生まれつき足が悪いので、大人になった今も松葉杖をついている。

「生まれつき」は出産と関係がありそうですが、彼はすでに大人ということや出産直前を意味しないところから「生む」を使います。

例文3:私が生んだ子は今年でもう40歳になる。

子という表現から、こちらも出産と関係がありそうですが、すでに40歳というところから「生む」を使います。

「産む」の例文

例文1:産まれたばかりの赤ん坊を抱いたとき、ようやく私は自分が父親になったんだと実感した。

赤ん坊をうんだばかりというところから、「産む」を使います。

例文2:ウミガメは砂浜で卵を産んで、海に戻っていった。

出産でなく、産卵もまた「産む」を使います。

論文・小論文で「生む」「産む」を使い分ける視点

「生む」は広く使えますが、「産む」は出産や産卵の意味にしか使えません。その中でも、間違いやすいのは出産や産卵にまつわるときの「うむ」の使い分けです。論文・小論文では産まれたばかりを表す「出産」の「産」、振り返って生まれたときのことを表す「出生」の「生」として区別しましょう。

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