一切かんちしない 「感知」「関知」正しい漢字はどっち?

「かんち」には知ること、気づくことという意味がありますが、「感知」「関知」2つの漢字があり、それぞれ細かい違いがあります。それぞれの違いを知った上で上手に論文・小論文で書けるようにしておきましょう。ここでは「感知」「関知」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「感知」と「関知」の違い

感知(かんち)
意味:直感的に気づくこと。
「感知」は、「察知」などと使われるように、直感的に気配や様子から感じ取って知ることを意味します。
関知(かんち)
意味:関わりがあって知ること。
「関知」は、関わりがあって知る立場にあることを意味しますが、一般には「関知しない」「関知するところではない」など否定形で使います。その場合、あずかり知らないという意味になります。

「一切かんちしない」は感知が正しい

「一切かんちしない」は一切あずかり知らないという意味なので、ここでは「感知」を使います。

「感知」の例文

例文1:火災感知器が煙を感知したのか、大きな音で鳴り始めた。

「火災かんち器」「煙をかんちする」は人には見えなかった火の気配や煙の気配を感じ取ったという意味なので、ここでは「感知」が正解です。

例文2:食事を見ていたら、急に部屋に誰かが入ってくる気配を感知した。

「気配をかんちした」は直感的に気配や様子から感じ取ったということなので、ここでは「感知」を使います。

「関知」の例文

例文1:知事は県民のために奉仕することが仕事なので、政府が何と言おうと関知するところではない。

「かんちするところではない」は何もあずかり知らないということなので、ここでは「関知」を使います。

例文2:家族とはいえ、その件については関知していないのでまったくわからない。

「その件はかんちしていない」はその件について何もあずかり知らないということなので、ここでは「関知」を使います。

論文・小論文で「感知」と「関知」を使い分ける視点

「かんち」は「感知」「関知」がありますが、それぞれ意味が違います。「感知」は直観的に気づく、「関知」は否定で使われあずかり知らないと覚えておきましょう。論文・小論文で使うときは、それぞれの漢字に注目しながら使うようにすると間違えにくくなります。

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