「きか」は「気化」「帰化」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して、実際の文章に使えるようにしましょう。ここでは「気化」「帰化」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「気化」と「帰化」の違い
気化(きか)
意味:液体が沸騰・蒸発して気体となること。
「気化」は固体から直接気体に変化する時も使われます。
帰化(きか)
意味:出生国とは異なる国の国籍を取得しその国の国民となること。
「帰化」は条件を満たしていれば本人の希望で手続きすることができます。また、動植物についても原産地とは異なる地域に適応し、自生・繁殖することに使うこともあります。
きか熱は気化が正しい
「きか熱」は液体の物質が気体になるときに周囲から吸収する熱のことをいうので、ここでは「気化」が正解です。
「気化」の意味
例文1:沸騰は液体の内部から気化する現象をいう。
「液体の内部からきかする」は液体が沸騰・蒸発して気体となることをいうので、ここでは「気化」を使います。
例文2:気化する温度は物質によって異なるだけでなく、気圧などに寄っても左右される。
「きかする温度」は液体が沸騰・蒸発して気体となる温度のことをいうので、ここでは「気化」を使います。
「帰化」の意味
例文1:マイケルさんは3年前に日本に帰化して漢字の名前も持っている。
「日本にきかする」は出生国とは異なる日本の国籍を取得し日本国民となることなので、ここでは「帰化」を使います。
例文2:帰化して日本国民になるとパスポートが変わる。
「きかして日本国民になる」は出生国とは異なる日本の国籍を取得し日本国民となることなので、ここでは「帰化」を使います。
論文・小論文で「気化」と「帰化」を使い分ける視点
「きか」は「気化」と「帰化」がありますが、意味は大きく異なります。「気化」は液体が沸騰・蒸発して気体となること、「帰化」は他国の国籍を取得して他国の国民となることを言います。論文・小論文ではそれぞれの意味に気を付けて使えるようにしておきましょう。