「一進一退」の意味と例文

「一進一退」は日常でもよく聞く四字熟語です。実際にはどのように使っているのでしょう。ここでは「一進一退」の意味と例文を紹介していきます。

「一進一退」の読み方

読み方:いっしんいったい
「一進一退」の「一進」は「いちしん」ではなく「いっしん」と読みます。また「一退」は「いちたい」ではなく「いったい」と読みます。「一進一退」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「一進一退」の意味

意味:物事が少し前進したり、逆に少し後退したりを繰り返し物事が停滞している状態
「一進一退」は、中国戦国時代の思想書である『荀子』の一節「一進一退、一左一右すれば、六驥も不致さず」が由来となっています。これは「進んだり退いたり、左へ行ったり右へ行ったりとまっすぐ進めなければ、たとえ一日に千里走ると言われる駿馬であっても目的地に到着することはできない」という意味です。ここから物事が停滞している状況を表す意味になったと言われています。

「一進一退」の例文

例文1:入院した兄の病状は一進一退でいまだに予断を許さない状況だ。
例文2:勉強を始めたばかりの頃は一進一退でなかなか成果は出ないが、そのうちに成績はアップしていくのであきらめずに頑張れ。
例文3:試合は一進一退を繰り返し、選手たちは体力だけが奪われる時間が続いた。
例文4:ワクチンが普及してもコロナの感染は一進一退でなかなか収束には向かわない。
例文5:一進一退を繰り返しながらなんとかゴールまでたどり着いた。

「一進一退」をうまく用いる

「一進一退」はニュースなどでもよく使われる四字熟語です。状況を表すのに適しています。論文・小論文でも使われやすい言葉なので、正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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