「釘を刺す」の意味 「釘を刺して」「釘を刺された」などの例文

「釘を刺す」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「釘を刺す」の意味や「釘を刺して」「釘を刺された」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「釘を刺す」の読み方

読み方:くぎをさす
「釘を刺す」の「釘」は「くぎ」と読みます。また「刺す」は「挿す」ではなく「刺す」と書きます。「釘を刺す」は「釘を刺して」「釘を刺された」などのバリエーションがあります。

「釘を刺す」の意味

意味:約束を反故したりや言い逃れしたりできないようにあらかじめ強く言い聞かせておくこと
「釘を刺す」は日本の木造建築技術の木組みに由来すると言われています。木組みは釘などの金具を使わず、木材に切り込みを入れたり、ほぞと呼ばれる穴を作ったりして木材同士をつなぎ合わせる工法です。昔は日本では木組みが多く使われていたのですが、建物の強度を増すために釘が使われるようになり、そこから「釘を刺す」はあらかじめ強く言い聞かせておくという意味に使われるようになったと言われています。

「釘を刺す」の例文

例文1:明日は大事な顧客が来るので、1時間早く出社するようみんなに釘を刺す。
例文2:釘を刺すなら細かく言わず、これはと思うことだけにした方が効果的だ。

「釘を刺して」の例文

例文1:門限を破るなと息子に何度も釘をさしておいた。
例文2:いくら釘を刺しても、本人が意識しないことにはどうしようもない。

「釘を刺された」の例文

例文1:2回目のミスはもう助けられないと釘を刺された。
例文2:余計なことはするなと釘を刺された。

「釘を刺す」をうまく用いる

相手に対してのアクションなら「釘を刺す」「釘をさしておいた」などの表現になり、相手からのアクションでは「釘を刺された」などの表現となります。正しく理解して論文・小論文でもきちんと使えるようにしておきましょう。