「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味と例文

「鶏口となるも牛後となるなかれ」は日常でたまに耳にする故事成語です。それでは具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味と例文を紹介していきます。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の読み方

読み方:けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
「鶏口となるも牛後となるなかれ」の「鶏口」は「とりくち」ではなく「けいこう」と読みます。また「牛後」は「うしうしろ」ではなく「ぎゅうご」と読みます。「鶏口となるも牛後となるなかれ」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味

意味:大きな団体で人の後ろについているよりも、小さな団体でも頭になるほうがよいというたとえ
戦国時代、秦が強国となり他国を圧倒しつつある中、蘇秦が秦以外の6か国の王に、秦に従うより独立した6か国で連合し、秦に立ち向かうべきだと自らの考えを説いて回りました。その時に使った言葉が「鶏口となるも牛後となるなかれ」です。「鶏口」は鶏の口を意味し、ここでは小さな集団のリーダーをたとえ、「牛後」は牛の尻を意味し、大きな集団に従って使われる人をたとえています。そこで、「鶏口になるも牛後となるなかれ」は大きな集団で末端にいるよりも、小さな集団の長となるほうがいいという意味になったと言われています。これによって、強国だった秦も15年間動くことができず、国家間の平和が保たれたと言われています。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の例文

例文1:鶏口となるも牛後となるなかれと思っているので将来は小さい会社でも社長になるのが夢だ。
例文2:大企業で雇われるより鶏口となるも牛後となるなかれで自分で起業したいと思う。
例文3:鶏口となるも牛後となるなかれとはいうが、私には人についていきたいタイプなので向かない。
例文4:鶏口となるも牛後となるなかれと思って、脱サラして店を開きました。
例文5:鶏口となるも牛後となるなかれで、人のレールに従っているのがいいわけではない。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」をうまく用いる

「鶏口となるも牛後となるなかれ」は日常ではあまり聞かれることのなくなった故事成語です。ですが、分かると語彙力もアップするので、論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました