「おうしゅう」は「押収」「応酬」がありますが、それぞれ意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して使えるようにしましょう。ここでは、「押収」「応酬」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「押収」と「応酬」の違い
押収(おうしゅう)
意味:証拠物または没収すべき物を占有・確保すること。
「押収」は法律でよく使われる言葉で、裁判所や捜査機関が証拠物・没収すべき物を占有・確保すること、またはそのための強制処分のことを言います。
応酬(おうしゅう)
意味:互いにやり取りすること。
「応酬」は先方からしてきたことに対して、こちらからもやり返すという意味もあります。その他に、贈られた書状や詩歌などに返事をすることやその返しにも使われることがあります。
証拠品をおうしゅうするは押収が正しい
「証拠品をおうしゅうする」は証拠物または没収すべき物を占有・確保することなので、ここでは「押収」が正解です。
「押収」の例文
例文1:証拠品を押収したので、これで事件の全容は明らかになるだろう。
「証拠品をおうしゅうする」は証拠物または没収すべき物を占有・確保することなので、ここでは「押収」を使います。
例文2:押収物は事件の証拠として大事なものなのできちんと保管しなくてはならない。
「おうしゅう物」は証拠物または没収すべき物のことなので、ここでは「押収」を使います。
「応酬」の例文
例文1:宴会もたけなわ、お互いに杯の応酬が続いてすっかりみんな出来上がっていた。
「杯のおうしゅう」は互いに杯をやり取りすることなので、ここでは「応酬」を使います。
例文2:ヤジられ、それに応酬して、観衆はすっかりオーバーヒートして一時場内は騒然とした。
「ヤジにおうしゅうする」は先方からしてきたことに対して、こちらからもやり返すということなので、ここでは「応酬」を使います。
論文・小論文で「押収」と「応酬」を使い分ける視点
「おうしゅう」は「押収」「応酬」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では「押収」は法律で使われるもの、「応酬」はやり返すと覚えておきましょう。