「そがい」という漢字は「疎外」「阻害」がありますが、2つは似ているものの少しずつ意味には違いがあります。論文・小論文ではきちんと使い分けて文中で正しく使えるようにしておきましょう。ここでは、「疎外」「阻害」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「疎外」と「阻害」の違い
疎外(そがい)
意味:嫌って退ける。
「疎外」は、その人を嫌って退けることで、除け者や仲間外れにすることを意味します。
阻害(そがい)
意味:妨げる、妨害。
「阻害」は、物事の進行などを妨げたり邪魔をしたりすることを意味します。
そがい感は疎外が正しい
「そがい感」は仲間はずれに感じることなので、ここでは「疎外」が正解です。
「疎外」の例文
例文1:仲間に疎外されて、はじめて今まで酷いことをしていたことに気づいた。
「仲間にそがいされる」は仲間に嫌われて退けられることなので、ここでは「疎外」を使います。
例文2:高齢者が疎外されると困るので、給付金はインターネットだけでなく窓口との併用が必要になる。
「高齢者がそがいされる」は高齢者が嫌われて退けられることなので、ここでは「疎外」を使います。
「阻害」の例文
例文1:コロナ禍の中、ハンコ文化が社会の発展に阻害をもたらす。
「社会の発展にそがいをもたらす」は社会の発展を妨げるということなので、ここでは「阻害」を使います。
例文2:彼女の両親は2人が結婚することを阻害する。
「2人が結婚することをそがいする」は2人が結婚することを妨げるということなので、ここでは「阻害」を使います。
論文・小論文で「疎外」と「阻害」を使い分ける視点
「そがい」は「疎外」「阻害」の漢字がありますが、それぞれの使い方は「疎外」が嫌って退ける、「阻害」が妨害するという意味になります。論文・小論文ではそれぞれの意味に違いを把握した上で使い分けられるようにしておきましょう。