「いんしょう」は「印象」「印章」の2つがありますが、それぞれの意味は全く違います。論文・小論文では言葉の意味をきちんと理解して文中で使えるようにしていきましょう。ここでは「印象」「印章」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「印象」と「印章」の違い
印象(いんしょう)
意味:見たり聞いたりした時に直接的に深く心に感じとられたもの。
「印象」はその他に押し付けて形や色をうつすという意味もあります。
印章(いんしょう)
意味:ハンコの正式名称。
よいいんしょうを受けるは印象が正しい
「よいいんしょうを受ける」は見たり聞いたりした時に直接的に深く心に感じとられたよいものをいうので、ここでは「印象」が正解です。
「印象」の例文
例文1:このドラマの主人公を演じた女性がとても印象に残った。
「いんしょうに残る」は見たり聞いたりした時に直接的に深く心に感じ残ったことをいうので、ここでは「印象」を使います。
例文2:上から強く印象された跡があるので、これがわかれば歴史が紐解けるかもしれない。
「いんしょうされた跡」は押し付けて形や色をうつす跡という意味なので、ここでは「印象」を使います。
「印章」の例文
例文1:印章と印影が一致すれば銀行の窓口でお金が下せるだろう。
「いんしょうと印影」はハンコとハンコを押したあとのことなので、ここでは「印章」を使います。
例文2:印章は承諾の意味を持つのでむやみやたらに人に預けてはいけない。
「いんしょうは承諾の意味を持つ」はハンコは承諾の意味を持つということなので、ここでは「印章」を使います。
論文・小論文で「印象」と「印章」を使い分ける視点
「いんしょう」は「印象」「印章」がありますが、それぞれの意味は違います。論文・小論文では「印象」は深く心に残ったもの、「印章」はハンコと把握して、文中で使えるようにしておきましょう。