「よむ」には「読む」「詠む」がありますが、それぞれ使い方が違います。論文・小論文では正しく使えるようにしておきましょう。ここでは「読む」「詠む」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「読む」と「詠む」の違い
読む(よむ)
意味:文字に書かれたものを一字ずつ声に出して言うこと。
「読む」は本や手紙などの文章を発声して言うことを言います。また、文字や文章、図などを見てその内容を理解するということや外面を見ることで、その隠された意味や将来などを推量するという意味もあります。
詠む(よむ)
意味:詩歌を作ること。
和歌をよむは詠むが正しい
「和歌をよむ」は詩歌を作ることなので、ここでは「詠む」が正解です。
「読む」の例文
例文1:これからの流行を読んで就職先はコンピュータ関係を選んだ。
「流行をよむ」は流行などの将来を推量するという意味なので、ここでは「読む」を使います。
例文2:寝る前にはいつも子供たちに絵本を読む。
「本をよむ」は本など文字に書かれたものを一字ずつ声に出して言うことなので、ここでは「読む」を使います。
「詠む」の例文
例文1:とても素敵な景色だったので和歌に詠んでみた。
「和歌をよむ」は詩歌を作ることなので、ここでは「詠む」を使います。
例文2:この和歌は夏の風物詩を詠んでいます。
「夏の風物詩をよむ」は夏の風物詩の詩歌を作ることなので、ここでは「詠む」を使います。
論文・小論文で「読む」と「詠む」を使い分ける視点
「よむ」は「読む」「詠む」の2つがありますが、それぞれの使えるシーンは異なります。「詠む」は詩歌を作るときにしか使えないので、論文・小論文で使う時は、詩歌を作ること以外は「読む」を使うようにしましょう。