「ふじゅん」は「不純」「不順」の2つがありますが、それぞれの意味は全く違います。論文・小論文ではよく間違える漢字でもあるので、それぞれの意味と合わせて漢字も覚えておきましょう。ここでは「不純」「不順」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「不純」と「不順」の違い
不純(ふじゅん)
意味:純粋でないこと。
「不純」は、純粋・純真でない、または、まじりけがあることやさまを意味します。マイナスイメージのニュアンスがあります。
不順(ふじゅん)
意味:順調でない。
「不順」は、順当・順調でないことやさまを意味します。
天候ふじゅんは不順が正しい
「天候ふじゅん」は天候が順調でないことを意味するので、ここでは「不順」が正解です。
「不純」の例文
例文1:人生の岐路だったのに、不純な動機で転職をしてしまったので少々後悔している。
「ふじゅんな動機」は純粋でない動機ということなので、ここでは「不純」を使います。
例文2:物質に不純物が入れば入るほど価格は安くなるものだ。
「ふじゅん物」はまじりけがある物ということなので、ここでは「不純」を使います。
「不順」の例文
例文1:若い頃は月経不順で体調がすぐれないこともよくあることだ。
「月経ふじゅん」は月経が順調でないことを意味するので、ここでは「不順」を使います。
例文2:最近は温暖化の影響のせいか気候が不順で、春なのにまだコートが手放せない。
「気候がふじゅん」は気候が順当でないことを意味するので、ここでは「不順」が正解です。
論文・小論文で「不純」と「不順」を使い分ける視点
「ふじゅん」の漢字は「不純」「不順」がありますが、それぞれの意味は全く違い、「不純」は純粋でない、「不順」は順調でないことを意味します。論文・小論文ではよく間違える漢字でもあるので、きちんと漢字と合わせて意味も覚えておくようにしましょう。