「いったい」は「一体」「一帯」がありますが、それぞれの意味は大きく異なります。論文・小論文で使うときにはそれぞれの意味に注目して使うようにしましょう。ここでは「一体」「一帯」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきましょう。
「一体」と「一帯」の違い
一体(いったい)
意味:一つの体。
「一体」はそのほかに仏像を数えるときの数え方に使います。
一帯(いったい)
意味:あたり全体。
「一帯」はその他に一続き、一筋という意味もあります。
官民いったいは一体が正しい
「官民いったい」は官民一つになることなので、ここでは「一体」が正解です。
「一体」の例文
例文1:夫婦で一体になって働いたおかげで店が大きくなった。
「夫婦でいったいになる」は夫婦で一つ(の体のように)になるということなので、ここでは「一体」を使います。
例文2:このお堂には如来が一体安置されている。
「如来が一たい」は仏像を数えるときの数え方なので、ここでは「一体」を使います。
「一帯」の例文
例文1:この辺り一帯は海が近いこともあり新鮮な魚介類が豊富だ。
「この辺りいったい」はこの辺りの一続きという意味なので、ここでは「一帯」を使います。
例文2:関東一帯は明日初雪が降るでしょう。
「関東いったい」は関東のあたりという意味なので、ここでは「一帯」を使います。
論文・小論文で「一体」と「一帯」を使い分ける視点
「いったい」は「一体」「一帯」がありますが、それぞれの意味は「一体」が同じ体、「一帯」があたり全体を意味します。論文・小論文では間違えないで書けるようにしておきましょう。