チップのためにしょうがく紙幣を用意する 「少額」「小額」正しい漢字はどっち?

金額が少ないことを意味する「しょうがく」ですが、「少額」「小額」の2つがあります。2つは似たような意味ですが、実際には違いがあり、論文・小論文ではその点をよく踏まえた上で使い分けられるようにしましょう。ここでは「少額」「小額」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「少額」と「小額」の違い

少額(しょうがく)
意味:わずかな金額。
「少額」は基準の金額に対し相対的に少ないお金という意味を表します。基準の額が1億円だとすれば、1000万円でも少額ということができます。対義語は「多額」となります。
小額(しょうがく)
意味:わずかな額面。
「小額」は、金額の単位が絶対的に小さな単位の金額という意味を表します。10円や1円のような小銭、小遣い程度の額を言います。対義語は「高額」となります。

チップのためにしょうがく紙幣を用意するは小額が正しい

「チップのためにしょうがく紙幣を用意する」は小銭程度のお金のことなので、ここでは「小額」が正解です。

「少額」の例文

例文1:優待で少額の費用で旅行に参加できることになった。

「しょうがくの費用」は相場よりも少ない・相対的に少ない費用というところから、ここでは「少額」を使います。

例文2:少額からでもはじめられるコースが新設された。

「しょうがくからでもはじめられる」は相場よりも少ない・相対的に少ない金額からでも始められるところから、ここでは「少額」を使います。

「小額」の例文

例文1:小額通貨整理法により、一円以下の紙幣や貨幣は発行停止されました。

「しょうがく通貨整理法」は小銭を表すところから、ここでは「小額」を使います。

例文2:両替所で1ドル札などの小額紙幣も手に入れておく。

「しょうがく紙幣」は小銭を表す紙幣というところから、ここでは「小額」を使います。

論文・小論文で「少額」と「小額」を使い分ける視点

少ない金額を表す「しょうがく」は「少額」「小額」の2つの漢字がありますが、「少額」は基準よりも金額が低い時、「小額」は絶対的に金額が低い、小銭やお小遣い程度の金額を言います。論文・小論文ではよく間違える漢字でもあるので、漢字に気を付けて文中で正しく使えるようにしましょう。

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