「いっしゅう」は「一周」「一週」「一蹴」がありますが、それぞれの意味は大きく異なります。論文・小論文では同音異義語をきちんと区別して覚えておくようにしましょう。ここでは、「一周」「一週」「一蹴」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「一周」「一週」「一蹴」の違い
一周(いっしゅう)
意味:一回り。
「一周」は、1回まわること、ひと回りすることを意味します。
一週(いっしゅう)
意味:7日間。
「一週」は、一週間のことで7日間を意味します。
一蹴(いっしゅう)
意味:はねつける、拒否する、けとばす。
上の者が下の者の依頼・相談・意見などに対して、見当もせずはねつけることや簡単に相手を負かすことを意味します。「断る」よりも拒絶に容赦がない問答無用で却下するニュアンスになります。
提案をいっしゅうするは一蹴が正しい
「提案をいっしゅうする」は提案をはねつけることなので、ここでは「一蹴」が正解です。
「一周」の例文
例文1:新しいクルマが手に入ったので実際にサーキットを一周してみた。
「いっしゅうしてみた」は一回りしてみたということなので、ここでは「一周」を使います。
例文2:世界一周の旅が視点を変えるきっかけとなった。
「世界いっしゅう」は世界を一回りすることなので、ここでは「一周」を使います。
「一週」の例文
例文1:少なくとも一週おきに事務所に顔を出すように言い渡した。
「いっしゅうおき」は7日間おきにということなので、ここでは「一週」を使います。
例文2:一週の間に晴れの日は二日しかなかった。
「いっしゅうの間」は7日間の間にということなので、ここでは「一週」を使います。
「一蹴」の例文
例文1:せっかくの申し出を一蹴する暴挙に出た。
「申し出をいっしゅうする」は申し出をはねつけるということなので、ここでは「一蹴」を使います。
例文2:徹夜までして作った原案がにべもなく一蹴された。
「いっしゅうされた」は拒否されたということなので、ここでは「一蹴」を使います。
論文・小論文で「一周」「一週」「一蹴」を使い分ける視点
「いっしゅう」は「一周」「一週」「一蹴」がありますが、それぞれの意味は異なります。「一周」は一回り、「一週」は7日間、「一蹴」は拒否と覚えておきましょう。論文・小論文では文中で使い分けられるようきちんと覚えておきましょう。