「かてい」という言葉は「過程」「課程」の2つがあります。それぞれ意味が違うので、論文・小論文では違いを区別して使えるようにしましょう。ここでは、「過程」「課程」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「過程」と「課程」の違い
過程(かてい)
意味:進行のプロセス・段階。
「過程」は物事が進行・変化して、ある結果に達するまでの道筋またはその途中の経過を意味します。日常的に使用でき、ある目標やゴールまでの道のりを表します。
課程(かてい)
意味:ある期間の学業・仕事。
「課程」は、教育関連において学ぶ内容や学ぶまでの道筋のことを指します。教育内容を指すことが一般的ですが、教育を担う組織や体系を指すこともあります。
作業のかていに問題があったは過程が正しい
「作業のかていに問題があった」は作業のプロセスに問題があったということなので、ここでは「過程」が正解です。
「過程」の例文
例文1:生物が進化する過程が見られる貴重なビデオです。
「進化するかてい」は進化するプロセスのことなので、ここでは「過程」を使います。
例文2:成長の過程で様々な困難にぶつかるがそれを乗り越えてこそ成長はある。
「成長のかてい」は成長するプロセスのことなので、ここでは「過程」を使います。
「課程」の例文
例文1:彼女は大学院の博士課程まで行っている才媛だ。
「博士かてい」は、教育関連において博士で学ぶ内容や学ぶまでの道筋のことなので、ここでは「課程」を使います。
例文2:義務教育課程ぐらいはちゃんと出ておかないと社会に出てから苦労するだろう。
「義務教育かてい」は教育関連において義務教育で学ぶ内容や学ぶまでの道筋のことなので、ここでは「課程」を使います。
論文・小論文で「過程」と「課程」を使い分ける視点
「かてい」は「過程」「課程」がありますが、「過程」はプロセス、「課程」は教育関連において学ぶ内容を言います。論文・小論文では頻出の漢字なので、使い方を間違えないように気を付けましょう。