東京をきてんとして周囲の県に出店を進める 「起点」「基点」正しい漢字はどっち?

ポイントを表す「きてん」という言葉は「起点」「基点」の2つがありますが、それぞれ意味は違います。論文・小論文ではきちんと把握して文中で使えるようにしていきましょう。ここでは「起点」「基点」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「起点」と「基点」の違い

起点(きてん)
意味:出発点のこと。
「起点」は一連の動作や作用が始まる出発地点、スタート地点のことを言います。主に鉄道や道路、地図などの出発点を言うときによく使われます。対義語は「終点」となります。
基点(きてん)
意味:基準点のこと。
「基点」は距離や位置などを測る際の基準となる定点を意味します。主に計測や作図などの基準点としてよく使われます。また、転じて、考えや行動のもととなっているものという意味にも使います。

東京をきてんとして周囲の県に出店を進めるは基点が正しい

「東京をきてんとして周囲の県に出店を進める」は東京を基準点としてということなので、ここでは「基点」が正解です。

「起点」の例文

例文1:大阪を起点に5年内には関西に5店舗は展開したいと思っている。

「大阪をきてんにする」は大阪を出発点とするということなので、ここでは「起点」を使います。

例文2:学校を起点とし、公園を終点としたマラソン大会を開催する。

「学校をきてんとする」は学校を出発点とするということなので、ここでは「起点」を使います。

「基点」の例文

例文1:東京駅を基点に半径100メートルの範囲で飲食店の状況を調査する。

「東京駅をきてんにする」は東京駅を基準点にするということなので、ここでは「起点」を使います。

例文2:この通りを基点とした観光マップを作ってみた。

「この通りを基点とした」はこの通りを基準点としたということなので、ここでは「起点」を使います。

論文・小論文で「起点」と「基点」を使い分ける視点

「きてん」には「起点」「基点」がありますが、それぞれ意味は違います。「起点」は開始点、「基点」は基準点と区別して覚えておきましょう。論文・小論文では漢字の意味に注目すると覚えやすくなります。

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