定まったという意味の「ていけい」は「定型」「定形」の2種類がありますが、それぞれの意味はどう違うのでしょう?論文・小論文で書く時には違いが分からないと正しく書けないため、しっかりと理解しておくようにしましょう。ここでは「定型」「定形」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「定型」と「定形」の違い
定型(ていけい)
意味:定まった様式。
定形(ていけい)
意味:定まった形状。
多くは郵便物の形について用いられます。
ていけい業務は定型が正しい
「ていけい業務」は定まった様式の業務ということなので、ここでは「定型」が正解です。
「定型」の例文
例文1:接客方法を定型化することで均一の質を保てるようにする。
「ていけい化」は定まった形式にすることをいうので、ここでは「定型」を使います。
例文2:絶句や律詩などは字数がすべて決まっているので、中国の定型詩と言われている。
「ていけい詩」は定まった形式の詩のことをいうので、ここでは「定型」を使います。
「定形」の例文
例文1:定形外の封筒になるとそれだけで料金が大きく変わる。
「ていけい外の封筒」は定まった形以外の封筒という意味なので、ここでは「定形」を使います。
例文2:定形郵便物は切手料金が決まっているのでポストに入れておけば配達してもらえる。
「ていけい郵便物」は定まった大きさの郵便物という意味なので、ここでは「定形」を使います。
論文・小論文で「定型」「定形」を使い分ける視点
「ていけい」という漢字は「定型」「定形」の2種類があり、「定型」は定まった形式、「定形」は定まった形に使います。論文・小論文では「定形」は郵便物に関連することで、それ以外は「定型」と捉えておけばいいでしょう。