「えんかく」は「遠隔」「沿革」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文はきちんと意味を把握して使えるようにしましょう。ここでは、「遠隔」「沿革」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「遠隔」と「沿革」の違い
遠隔(えんかく)
意味:遠くへだてること。
沿革(えんかく)
意味:物事の移り変わりのこと。
「沿革」はその他に今日までの歴史や変遷という意味もあります。
わが社のえんかくは沿革が正しい
「わが社のえんかく」は我が社の移り変わりのことなので、ここでは「沿革」が正解です。
「遠隔」の例文
例文1:コロナ禍以降、どの国もインターネットを使った遠隔授業が盛んになった。
「えんかく授業」はオンライン授業などの遠くへだててできる授業のことなので、ここでは「遠隔」を使います。
例文2:ロボット技術の進歩によって、人が入れないところもロボットを遠隔操作することで作業を進めることができるようになった。
「えんかく操作」は遠くへだててできる操作のことなので、ここでは「遠隔」を使います。
「沿革」の例文
例文1:学校の沿革をまとめた書籍を出版することになった。
「学校のえんかく」は学校の移り変わりのことなので、ここでは「沿革」を使います。
例文2:今回の展示は県内産業の沿革をわかりやすく伝える内容となっている。
「県内産業のえんかく」は県内産業の移り変わりのことなので、ここでは「沿革」を使います。
論文・小論文で「遠隔」と「沿革」を使い分ける視点
「えんかく」は「遠隔」「沿革」がありますが、意味はそれぞれ違います。「遠隔」は遠くに隔てていること、「沿革」は移り変わりのことを意味します。論文・小論文ではきちんと使い分けて文中で書けるようにしておきましょう。