「きじく」は「基軸」「機軸」がありますが、似ているようで使い方は違います。論文・小論文ではきちんと使えるよう意味を把握しておきましょう。ここでは「基軸」「機軸」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「基軸」と「機軸」の違い
基軸(きじく)
意味:基準・土台。
「基軸」は思想や組織などの根本・中心・基準となるものを言います。
機軸(きじく)
意味:しくみ・構想。
「機軸」は物事の中心となるところを意味し、そこから車輪の軸や地球の自転の回転軸などを意味します。転じて根本的な仕組み・構想・方法を表します。
きじく通貨は基軸が正しい
「きじく通貨」は基準となる通貨のことなので、ここでは「基軸」が正解です。
「基軸」の例文
例文1:日米関係は日本外交の基軸といわれている。
「日本外交のきじく」は日本外交の土台ということなので、ここでは「基軸」を使います。
例文2:プロジェクトの基軸となる旗艦施設を開設したほど、弊社はこの事業に力を入れている。
「プロジェクトのきじく」はプロジェクトの土台ということなので、ここでは「基軸」を使います。
「機軸」の例文
例文1:コロナ禍によって大打撃の飲食業は、新機軸を打ち出さないとならない時期が来ている。
「新きじく」は新しいしくみのことなので、ここでは「機軸」を使います。
例文2:経済危機が起これば、どの企業も新機軸を打ち出して困難を乗り切るしかないだろう。
「新きじく」は新しいしくみのことなので、ここでは「機軸」を使います。
論文・小論文で「基軸」と「機軸」を使い分ける視点
「きじく」は「基軸」「機軸」がありますが、それぞれの意味は異なります。「基軸」は土台のこと、「機軸」はしくみのことなので、論文・小論文で書く時にはきちんと使い分けて書くようにしましょう。