「虎の威を借る狐」の意味と例文

「虎の威を借る狐」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「虎の威を借る狐」の意味と例文を紹介していきます。

「虎の威を借る狐」の読み方

読み方:とらのいをかるきつね
「虎の威を借る狐」の「虎」は「こ」ではなく「とら」と読みます。また「威」は「い」と読みます。「借る」は「かりる」ではなく、「かる」と読みます。「虎の威を借る狐」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「虎の威を借る狐」の意味

意味:権力のある人物の力を借りていばるつまらない者のたとえ
「虎の威を借る狐」は「戦国策‐楚策」にある寓話が由来になっていると言われています。百獣の王である虎に狐は自分の方が上だといい、それを見せるため、虎を従わせて歩いたところ、他の動物は虎を恐れて逃げるのですが、虎には狐を恐れて逃げているように見え、狐を百獣の王と認めたというストーリーです。そこから、他人の権力を借りて威張ることを「虎の威を借る狐」というようになったと言います。

「虎の威を借る狐」の例文

例文1:彼は権力者の親が会社に来ているのをいいことに、威張っていてまるで虎の威を借る狐だ。
例文2:いつもは大人しい子なのに、今日は母親が一緒だからか、虎の威を借る狐のように活発だ。
例文3:彼は父親が大学で権力があるから、虎の威を借る狐のように態度がでかい。
例文4:子供の頃、社長の息子だからと会社で生意気なことを言っていたが、みんな虎の威を借る狐だと思っていたんだろうな。
例文5:虎の威を借る狐で彼女は夫の権力の傘で好き放題している。

「虎の威を借る狐」をうまく用いる

「虎の威を借る狐」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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