「つく」はいくつか種類のある漢字です。そのため、よく理解しておかないと間違いやすい漢字でもあります。またニュアンスによっても意味が違ってしまう漢字でもあるため、正しく覚えて論文・小論文で正確に使えるように勉強しましょう。ここでは「着く」「付く」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「着く」と「付く」の違い
知識が身につくは付くが正しい
「知識が身につく」は能力が備わったことを表しているので「付く」を使います。同じ身につける表現でも「衣服を身につける」なら着けるをつかってもいいでしょう。
「着く」の例文
「病院につく」はある場所から目的地の病院まで到着するという意味なので「着く」を使います。
「身につける」という場合、「着く」を使う場合もあれば「付く」を使う場合もあります。「身につける」のはアクセサリーなので、この場合アクセサリーを身にまとっていることを表現するのに「着く」を使ってもいいでしょう。
「色をつける」という場合、「着く」を使う場合もあれば「付く」を使う場合もあります。人工的にわざわざ着色しているものは「着く」を用い、自然と色づくものには「付く」を使います。ここでは食品着色料のように人工的に色をつけているため、「着く」を使用します。
「付く」の例文
「ご飯粒がつく」は付着した状態を表すので「付く」を使います。
「身につける」という場合、「付く」を使う場合もあれば「着く」を使う場合もあります。ここでは「身につける」のは知識なので「付く」を使います。
論文・小論文で「着く」と「付く」を使い分ける視点
「着く」と「付く」は両方ともくっついた状態を表すときにも使われます。区別としては、色がつくような「着色」の状態やファッションを「着る」状態などは着く、「付着」の状態なら「付く」と考えておきましょう。論文・小論文では「つく」は頻出する漢字なので、それぞれ間違うことなく使えるようにしておきましょう。