「あせる」は「焦る」「褪せる」がありますが、両者の意味は大きく違います。論文・小論文を書くときにはそれぞれの意味に気を付けましょう。ここでは「焦る」「褪せる」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「焦る」と「褪せる」の違い
焦る(あせる)
意味:いらだつ。
「焦る」は思いどおりにならずせいて気をもんだり、じりじりしたりすることを言います。
褪せる(あせる)
意味:退色する。
「褪せる」はもとの色やつやが薄くなったり色がさめたりすることを意味します。また、他には盛んだったものが衰えるという意味もあります。
気ばかりがあせるは焦るが正しい
「気ばかりがあせる」は思いどおりにならずせいて気をもむことをいうので、ここでは「焦る」が正解です。
「焦る」の例文
例文1:気ばかりが焦って全然うまくいかない。
「気ばかりがあせる」は思いどおりにならずせいて気をもむことをいうので、ここでは「焦る」を使います。
例文2:焦るとできることもできなくなるので落ち着いてやりましょう。
「あせるとできない」はいらいらすると集中できなくて失敗することを指すので、ここでは「焦る」を使います。
「褪せる」の例文
例文1:セピアに色褪せた写真がみつかった。
「色あせる」は退色という意味なので、ここでは「褪せる」を使います。
例文2:彼との関係はすでに褪せた思い出のようになっている。
「あせた思い出」は盛んだったものが衰えるという意味なので、ここでは「褪せる」を使います。
論文・小論文で「焦る」と「褪せる」を使い分ける視点
「あせる」は「焦る」「褪せる」がありますが、それぞれの意味を論文・小論文では理解しておきましょう。「焦る」はいらいらする、「褪せる」は退色するという意味になります。情景に合わせて例文とともに覚えておくといいでしょう。