じょせい金 「助成」「助勢」正しい漢字はどっち?

援助を表す「じょせい」ですが、「助成」「助勢」の2種類があります。それぞれの使われるシーンは異なるので、論文・小論文ではきちんと適したものを使えるように学んでいきましょう。ここでは「助成」「助勢」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「助成」と「助勢」の違い

助成(じょせい)
意味:援助して助けること。
「助成」は事業や生活が永続するように経済的に援助するときに使われます。
助勢(じょせい)
意味:肉体的・精神的に援助すること。
「助勢」は助力・加勢など、力を添えたり手助けをしたりすること、また、その人を意味します。

じょせい金は助成が正しい

「じょせい金」は組織や個人に対し経済的な援助するお金のことなので、ここでは「助成」が正解です。

「助成」の例文

例文1:雇用調整助成金を申請するには書類を提出しなくてはならない。

「雇用調整じょせい金」は経済的な援助を申請することなので、ここでは「助成」を使います。

例文2:コロナ禍の中、政府から数多くの事業を支える助成制度が誕生した。

「じょせい制度」は主に事業に対して経済的な援助する制度のことなので、ここでは「助成」を使います。

「助勢」の例文

例文1:劣勢のグループが助勢を求めて叫んでいる。

ここでの「じょせいを求める」は加勢してくれる人を呼びたいということなので、「助勢」を使います。

例文2:知らない大人からの質問に、子供がしきりに助勢を求めて母親の方を見ていた。

「じょせいを求める」は手助けを求めるということなので、ここでは「助勢」を使います。

論文・小論文で「助成」と「助勢」を使い分ける視点

助けるという意味の「じょせい」は「助成」「助勢」がありますが、それぞれの使うシーンは異なります。「助成」は「助成金」という表現で広く使われます。「助勢」は人の助けを借りたいときなどに用いられます。論文・小論文ではそれぞれの違いを理解した上で使えるようにしておきましょう。

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