「板に付く」の意味 「板に付いてきた」などの例文

「板に付く」はよく耳にする慣用句です。それでは実際のシーンではどのように使えばいいでしょうか。ここでは「板に付く」の意味や「板に付いてきた」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「板に付く」の読み方

読み方:いたにつく
「板に付く」の「板」は「ばん」ではなく「いた」と読みます。「板に付く」は「板に付いてきた」などのバリエーションがありますが、この形でひとつの慣用句となるため「板が付く」「板は付く」などは誤用となります。

「板に付く」の意味

意味:経験を積むことで動作や態度などが役割に合うようになること
「板に付く」は舞台役者に由来すると言われています。「板に付く」の「板」は板張りの舞台、「付く」はそれに合致することを意味します。 経験を積んだ役者の芸が舞台に馴染むことから、経験を積んで動作や態度がその場に合うことを「板に付く」と言うようになったそうです。また舞台用語の 「板付き」が「板に付く」の由来だという説もあるようです。

「板に付く」の例文

例文1:ニッカポッカがすっかり板に付く年齢になってしまった。
例文2:いつの間にか居酒屋を切り盛りする主人という立場が板に付くようになった。
例文3:新しい舞台に立つ彼女はきらびやかなドレスがすっかり板に付く女優になっていた。

「板に付いてきた」の例文

例文1:息子は医師の仕事がすっかり板に付いてきた。
例文2:関西に嫁いでから10年も経ったので関西弁もすっかり板に付いてきた。
例文3:この間まで修業中だった寿司職人も今ではすっかり板に付いてきて手さばきもベテランと見間違うほどになっていた。

「板に付く」をうまく用いる

「板に付く」は日常でよく使われる慣用句です。「すっかり板に付いてきた」など「すっかり」という言葉が付く場合も多いですね。論文・小論文でも積極的に使って語彙力アップにつなげていきましょう。