「せんにゅう」は「潜入」「先入」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では違いに気を付けて使えるようにしておきましょう。ここでは「潜入」「先入」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「潜入」と「先入」の違い
潜入(せんにゅう)
意味:忍び込むこと。
先入(せんにゅう)
意味:他よりも先に入ること。
せんにゅう捜査は潜入が正しい
「せんにゅう捜査」は刑事が犯罪組織などに忍び込んで捜査することなので、ここでは「潜入」が正解です。
「潜入」の例文
例文1:潜入取材で日頃馴染みのないお店に入ってみた。
「せんにゅう取材」は忍び込んで取材することなので、ここでは「潜入」を使います。
例文2:敵地に潜入するので、十分な武装をしなくてはならない。
「敵地にせんにゅう」は敵地に忍び込むことなので、ここでは「潜入」を使います。
「先入」の例文
例文1:先入観だけで人のことを見るとその人の本質を見誤る。
「せんにゅう観」は先に知っている知識だけで判断してしまうという固定的な観念のことなので、ここでは「先入」を使います。
例文2:先入見も先入観と同じ意味に使われます。
「せんにゅう見」は先入観と同じで、先に知った知識に基づいて作られた固定的な観念のことなので、ここでは「先入」を使います。
論文・小論文で「潜入」と「先入」を使い分ける視点
「せんにゅう」は「潜入」「先入」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「潜入」は忍び込むこと、「先入」先に入ることと覚えておきましょう。