「おかみ」は「女将」「御上」がありますが、意味は大きく異なります。論文・小論文では、それぞれの意味を理解して豊かな文章が書けるよう語彙数を増やしていきましょう。ここでは、「女将」「御上」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「女将」と「御上」の違い
女将(おかみ)
意味:旅館・料理屋・居酒屋などの主に接客関係をまとめる女主人。
御上(おかみ)
意味:政府などの政治を執り行う機関や為政者。
「御上」は天皇の敬称に使われることもあります。
旅館の若おかみは女将が正しい
「旅館の若おかみ」は旅館の主に接客関係をまとめる若い女主人のことなので、ここでは「女将」が正解です。
「女将」の例文
例文1:旅館の女将が挨拶にやってきてくれた。
「旅館のおかみ」は旅館の主に接客関係をまとめる女主人のことなので、ここでは「女将」を使います。
例文2:女将は六本木で小さな居酒屋を営んでいる。
「おかみは居酒屋を営んでいる」は居酒屋の主に接客関係をまとめる女主人のことなので、ここでは「女将」を使います。
「御上」の例文
例文1:御上の言うことには逆らわない方がいい。
「おかみの言うこと」は政府などの政治を執り行う機関や為政者の言うことということなので、ここでは「御上」を使います。
例文2:御上に歯向かったら大変なことになる。
「おかみに歯向かう」は政府などの政治を執り行う機関や為政者に歯向かうということなので、ここでは「御上」を使います。
論文・小論文で「女将」と「御上」を使い分ける視点
「おかみ」は「女将」「御上」がありますが、「女将」は居酒屋などの女主人、「御上」は政治を執り行う機関・為政者のことを言います。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して文中で使えるようにしておきましょう。