「後は野となれ山となれ」の意味と例文

「後は野となれ山となれ」はよく聞くことわざですが、具体的にどうつかったらいいのでしょうか。ここでは「後は野となれ山となれ」の意味と例文を紹介していきます。

「後は野となれ山となれ」の読み方

意味:あとはのとなれやまとなれ
「後は野となれ山となれ」は「後」を「あと」と読み、「ご」や「のち」とは読みません。「後は野となれ山となれ」はこの言葉で形となっているため、バリエーションはありません。このままの形で覚えておきましょう。

「後は野となれ山となれ」の意味

意味:今だけよければあとはどうなってもいいという無責任な態度のこと
「後は野となれ山となれ」は耕地で作物を育てて、収穫してしまった後は耕地がどうなって気にならないということです。近松門左衛門の『冥途の飛脚』という浄瑠璃の作品の一説に、「栄耀栄華も人の金、果は砂場をうち過ぎて、あとは野となれやまとぢゃ、足にまかせて」という言葉があるのですが、そのフレーズが後のことは知ったことないというニュアンスだということなどが、由来になっていると言われています。

「後は野となれ山となれ」の例文

例文1:足をケガしているけれどオリンピックにさえ出られたら、後は野となれ山となれだ。
例文2:適当なサービスに終始して、後は野となれ山となれという考えでは会社の信用に関わる。
例文3:フルマラソンを完走できるかどうかはわからないけど、後は野となれ山となれで走っていきたい。
例文4:あとは後は野となれ山となれという態度では無責任に思われてしまうかもしれないので気を付けよう。
例文5:テストがあったけれどまったくわからなかったので、後は野となれ山となれと適当に回答を埋めた。

「後は野となれ山となれ」をうまく用いる

「後は野となれ山となれ」はよく使われることわざです。あとはどうにでもなれというニュアンスがよくわかることわざなので、論文・小論文でも上手に使って文章を豊かにしていきましょう。