「横紙破り」の意味 「横車を押す」などの例文

「横紙破り」は日常ではあまり使われない慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「横紙破り」の意味や「横車を押す」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「横紙破り」の読み方

読み方:よこがみやぶり

「横車を押す」の読み方

読み方:よこぐるまをおす
「横紙破り」の「横紙」は「おうし」ではなく「よこがみ」と読みます。また「横車を押す」は「おうしゃ」ではなく「よこぐるま」と読みます。また、「おす」は「推す」ではなく「押す」の漢字を使います。「横紙破り」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。「横車を押す」は「横に車を押す」などのバリエーションがあります。

「横紙破り」「横車を押す」の意味

意味:慣例に反して自分の我を通すこと、またはそういう性質の人
「横紙破り」の「紙」は、「和紙」のことを指しますが、和紙は縦に漉き目が通っているため横には破りにくいようになっています。それをあえて横に破るのは、無理に破るようなものなので、ここから無理に押し通そうとすることを意味するようになったと言われています。「横車を押す」は「横に車を押す」とも言われていて、車は普通横に押そうとしても簡単に動かないところから、理不尽なことを強引にすることを「横車を押す」や「横に車を押す」と言うようになったと言われています。

「横紙破り」の例文

例文1:彼は横紙破りな人で今までの慣習を全て無視して物事を進める。
例文2:社長は横紙破りな人だが、そのせいで我が社の業績はうなぎのぼりだ。
例文3:横紙破りな上司だと部下は振り回されて苦労する。

「横車を押す」の例文

例文1:彼は人柄がいいので、どんなに横車を押しても嫌われることはないだろう。
例文2:彼はどこまでも横車を押すのでみんな呆れて相手にしていない。
例文3:彼は相手の言い分を全く聞かず横車を押す。

「横紙破り」をうまく用いる

「横紙破り」は日常であまり使われない慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。