「朱に交われば赤くなる」の意味 「水は万円の器に従う」などの例文

「朱に交われば赤くなる」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「朱に交われば赤くなる」の意味や「水は万円の器に従う」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「朱に交われば赤くなる」の読み方

読み方:しゅにまじわればあかくなる

「水は方円の器に従う」の読み方

読み方:水はほうえんのうつわにしたがう
「朱に交われば赤くなる」の「朱」は「しゅ」と読みます。また「交わる」は「まじわる」と読みます。「水は方円の器に従う」の「水」は「すい」ではなく「みず」と読みます。また、「方円」は「ほうえん」と読みます。「従う」は「随う」と書く場合もあります。

「朱に交われば赤くなる」「水は方円の器に従う」の意味

意味:人は付き合う人やいる環境によって良くも悪くもなるというたとえ
「朱に交われば赤くなる」は中国の傳玄『太子少傳箴』の「近墨必緇、近朱必赤」が由来だと言われています。これは、「墨に近づけば必ず黒く、朱に近づけば必ず赤くなる」という意味で、朱は黄色みのある赤色のことを指します。ここから、「朱に交われば赤くなる」はよい友達やよい環境を選ぶことは大事だという戒めでもあると言われています。「水は万円の器に従う」は『韓非子』にある孔子の言葉「人君為る者は猶盂のごときなり。民は猶水のごときなり。盂方なれば水方に、盂圜なれば水圜なり」に由来していると言われています。意味は「君主たる者は水を入れる鉢のようなものである。民はその鉢の中の水のようなものである。鉢が四角なら水も四角い形となり、鉢が丸ければ水も丸い形を作る」という意味になります。転じて、人も環境や付き合う人物いかんで良くも悪くもなるということを意味するようになったと言われています。

「朱に交われば赤くなる」の例文

例文1:朱に交われば赤くなるというので、悪い環境だと思ったらさっさと転職した方がいいよ。
例文2:始めは慣れなくても、朱に交われば赤くなるというように、きっとそのうちこのクラブの一員らしくなってくるよ。
例文3:友達は選べ、朱に交われば赤くなるっていうだろ。

「水は方円の器に従う」の例文

例文1:水は方円の器に従うって言葉もあるように、厳しい学校の方が子供がきちんとするかもね。
例文2:水は方円の器に従うので、なるべく自ら悪い場所に行かないようにしなさい。
例文3:水は方円の器に従うので、きちんと子供を育てるには、それなりの環境は必要だよ。

「朱に交われば赤くなる」をうまく用いる

「朱に交われば赤くなる」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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