「罪を憎んで人を憎まず」の意味と例文

「罪を憎んで人を憎まず」は日常でたまに聞く故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「罪を憎んで人を憎まず」の意味と例文を紹介していきます。

「罪を憎んで人を憎まず」の読み方

読み方:つみをにくんでひとをにくまず
「罪を憎んで人を憎まず」の「罪」は「ざい」ではなく「つみ」と読みます。また「憎む」は「にくむ」と読みます。「罪を憎んで人を憎まず」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「罪を憎んで人を憎まず」の意味

意味:犯した罪を憎むべきで、その罪を犯した人を憎んではならないということ
「罪を憎んで人を憎まず」は孔子の言葉を集めた『孔叢子 ―刑論』の一節「古之聴訟者、悪其意、不悪其人」が由来だとされています。これは、「昔の裁判官は、罪人の心は憎んだが、その人そのものは憎まなかった」という意味ですが、これは、罪を犯したことは悪いことと認めたけれど、その人を悪だと否定することはなかったということです。

「罪を憎んで人を憎まず」の例文

例文1:罪を憎んで人を憎まずで、復讐を考えてはいけない。
例文2:巻き込まれて被害に遭ったが、罪を憎んで人を憎まずで、被害にとらわれないように生きようと思う。
例文3:罪を憎んで人を憎まずで、罪を犯すしかなかった彼の生い立ちに同情した。
例文4:歴代の偉人たちは、罪を憎んで人を憎まずで、罪人にも寛大な心で対処したと聞いている。
例文5:人は過失があるもの、罪を憎んで人を憎まずで相手を許せる心を持ちたい。

「罪を憎んで人を憎まず」をうまく用いる

「罪を憎んで人を憎まず」は日常でたまに聞く故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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