「一挙手一投足」の意味と例文

「一挙手一投足」は日常ではあまり聞くことのないことわざです。具体的にどうやって使えばいいのでしょう。ここでは「一挙手一投足」の意味と例文を紹介していきます。

「一挙手一投足」の読み方

読み方:いっきょしゅいっとうそく
「一挙手一投足」の「一挙手」は「いちきょしゅ」ではなく「いっきょしゅ」と読みます。また「一投足」は「いちとうそく」ではなく「いっとうそく」と読みます。「一挙手一投足」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「一挙一動」などがあります。

「一挙手一投足」の意味

意味:ちょっとした動作やひとつひとつの振舞い
「一挙手一投足」は中国の唐の時代に韓愈の『応科目時与人書』に由来します。当時、官吏の登用試験の科挙の進士科に韓愈は合格したものの、最終的に推薦者が必要で、それを依頼する手紙に「一挙手一投足」という言葉が書かれています。その手紙では、推薦という一挙手一投足の労を得られれば、自分は力を発揮することができると、「一挙手一投足」が「ほんの少しの労」という意味に使われていますが、今はちょっとした動作やひとつひとつの振舞いに使われるようになりました。

「一挙手一投足」の例文

例文1:母親はいたずらばかりする息子の一挙手一投足が気になって仕方がない。
例文2:好きで結婚しても時間が経てば彼の一挙手一投足が気に入らなくなるものだ。
例文3:彼は体が弱いので、みんな彼の一挙手一投足を気にしている。
例文4:一挙手一投足の労を費やせばこの資料もずいぶん見栄えがよくなるはずだ。
例文5:一挙手一投足の労さえ惜しまずに真面目に取り組めば、きっと国家試験に合格できるよ。

「一挙手一投足」をうまく用いる

「一挙手一投足」は日常ではあまり聞くことのないことわざですが、きちんと使えると語彙力がアップする言葉でもあります。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。