「きひん」は「気品」「貴賓」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では語彙力を増やして、豊かな文章を書けるようにしていきましょう。ここでは「気品」「貴賓」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「気品」と「貴賓」の違い
気品(きひん)
意味:どことなく感じられる上品で気高い趣き。
貴賓(きひん)
意味:身分の高い客。
きひん席は貴賓が正しい
「きひん席」は身分の高い客のことなので、ここでは「貴賓」が正解です。
「気品」の例文
例文1:彼女の立ち居振る舞いはとても気品があり素敵だ。
「きひんがある」はどことなく感じられる上品で気高い趣きがあることなので、ここでは「気品」を使います。
例文2:気品のある文章でその人の人柄まで感じられた。
「きひんのある文章」はどことなく感じられる上品で気高い趣きのある文章のことなので、ここでは「気品」を使います。
「貴賓」の例文
例文1:よほどの貴賓でもないとこんなホテルのスイートルームには招待されないでしょう。
「よほどのきひん」はよほどの身分の高い客ということなので、ここでは「貴賓」を使います。
例文2:貴賓室に通されて、そこで園遊会が始まるのを待ちます。
「きひん室」は身分の高い客の部屋ということなので、ここでは「貴賓」を使います。
論文・小論文で「気品」と「貴賓」を使い分ける視点
「きひん」は「気品」と「貴賓」がありますが、それぞれの意味は異なります。「気品」は上品で気高い趣き、「貴賓」は身分の高い客のことです。論文・小論文では正しく使えるようにしておきましょう。