開くと言う意味の「かいえん」は「開園」「開演」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では違いに気をつけて使えるようにしましょう。ここでは「開園」「開演」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「開園」と「開演」の違い
開園(かいえん)
意味:「園」が開くこと、営業が開始すること。
「開園」は「園」と名のつく場所を開いて人を園中に入れることを意味します。また、その日の業務を開始するという意味や新たに施設を作って一般に公開すると言う意味もあります。対義語は「閉園」になります。
開演(かいえん)
意味:音楽・演劇・演芸などの催し物を始めること。
「開演」の対義語は「終演」となります。
コンサートのかいえんは開演が正しい
「コンサートのかいえん」はコンサートの催し物を始めることなので、ここでは「開演」が正解です。
「開園」の例文
例文1:近所に新しく植物園が開園した。
「植物園がかいえんした」は営業が開始したことなので、ここでは「開園」を使います。
例文2:USJの開園時間は日によってまちまちです。
「かいえん時間」は営業が開始する時間のことなので、ここでは「開園」を使います。
「開演」の例文
例文1:コンサートの開演時間は19:00ですが、開場は30分前なのでその頃にはもう着いていたい。
「かいえん時間」はコンサートの催し物を始める時間のことなので、ここでは「開演」を使います。
例文2:開演中のカメラの使用は禁止されている。
「かいえん中」は催し物が始まっている時のことなので、ここでは「開演」を使います。
論文・小論文で「開園」と「開演」を使い分ける視点
「かいえん」は「開園」「開演」がありますが、それぞれの意味は少し異なります。「開園」は園の営業開始、「開演」は催しの開始を表します。論文・小論文では違いに気をつけて正しく書けるようにしましょう。