ポイントのしょうしつ 「消失」「焼失」正しい漢字はどっち?

うしなう意味の「しょうしつ」は「消失」「焼失」がありますが、意味は少し異なります。論文・小論文ではきちんと正しい語彙力を身に着けて文中で使えるようにしましょう。ここでは「消失」「焼失」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「消失」と「焼失」の違い

消失(しょうしつ)
意味:消えてなくなる。
焼失(しょうしつ)
意味:焼けてなくなる。

ポイントのしょうしつは消失が正しい

「ポイントのしょうしつ」は消えてなくなることなので、ここでは「消失」が正解です。

「消失」の例文

例文1:社内で定時に帰れることは私だけの特権だったが、リモートワークになってその特権はいつの間にか消失していた。

「特権はしょうしつしていた」は特権は消えてなくなっていたということなので、ここでは「消失」を使います。

例文2:子供の頃になりたいと憧れていた夢は大人になったら気づけば自分の記憶から消失していた。

「自分の記憶からしょうしつしていた」は記憶から消えてなくなっていたということなので、ここでは「消失」を使います。

「焼失」の例文

例文1:首里城は不審火で焼失したと聞いています。

「不審火でしょうしつした」は不審火で焼けてなくなったということなので、ここでは「焼失」を使います。

例文2:多くの貴重な文化遺産が戦火や火事で何度となく焼失してきた。

「戦火や火事でしょうしつした」は戦火や火事で焼けてなくなったということなので、ここでは「焼失」を使います。

論文・小論文で「消失」と「焼失」を使い分ける視点

うしなう意味の「しょうしつ」は「消失」「焼失」がありますが、それぞれの使われるシーンは異なります。論文・小論文では「消失」は消えてなくなること、「焼失」は焼けてなくなることと覚えておきましょう。