社会つうねん 「通年」「通念」正しい漢字はどっち?

「つうねん」は「通年」「通念」の同音異義語がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では正しい言葉の使い方を理解した上で使えるようにしていきましょう。ここでは「通年」「通念」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「通年」と「通念」の違い

通年(つうねん)
意味:一年中行うこと。
「通年」はその他に一年間を通して数えるという意味もあります。
通念(つうねん)
意味:世間一般に共通して認められている考え。

社会つうねんは通念が正しい

「社会つうねん」は世間一般に共通して認められている考えなので、ここでは「通念」が正解です。

「通年」の例文

例文1:社会言語学の授業は大学の通年授業にあたります。

「つうねん授業」は1年間を通して教える授業のことをいうので、ここでは「通年」を使います。

例文2:アイスクリームの販売は通年で行っています。

「つうねんで行う」は一年中行うことなので、ここでは「通年」を使います。

「通念」の例文

例文1:法律のように明文化していないものでも、社会通念に照らし合せて裁かれることもある。

「社会つうねん」は世間一般に共通して認められている考えのことなので、ここでは「通念」を使います。

例文2:現在の通念では、まだまだ子育ては母親がメインにするべきことになっている。

「現在のつうねん」は現在の世間一般に共通して認められている考えのことなので、ここでは「通念」を使います。

論文・小論文で「通年」と「通念」を使い分ける視点

「つうねん」は「通年」「通念」がありますが、それぞれの意味は異なります。「通年」は一年中行うこと、「通念」は世間一般の考えと覚えておきましょう。論文・小論文ではそれぞれの違いに気を付けて語彙力を増やしていきましょう。