そんなこととはつゆ知らず 「梅雨」「露」正しい漢字はどっち?

「つゆ」は「梅雨」「露」がありますが、使われるシーンは異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味をよく理解しておきましょう。ここでは、「梅雨」「露」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「梅雨」と「露」の違い

梅雨(つゆ)
意味:六月から七月中旬に日本や長江沿岸に生ずる雨期のこと。
「梅雨」は梅が実る六月から七月中旬に降る雨のことなので、梅雨と名付けられています。
露(つゆ)
意味:大気中の水蒸気が冷えて物の面に水滴になってついたもの。
「露」は副詞にも使われ、後に打消しを伴って「ほんの少しも~ない」という意味に使われることもあります。

そんなこととはつゆ知らずは露が正しい

「そんなこととはつゆ知らず」は副詞で使っていて、ほんの少しも知らないという意味なので、ここでは「露」が正解です。

「梅雨」の例文

例文1:梅雨の季節は雨が多くて傘が手放せない。

「つゆの季節」は六月から七月中旬に日本や長江沿岸に生ずる雨期の季節のことなので、ここでは「梅雨」を使います。

例文2:梅雨時は洗濯物が乾かないという経験を誰もがしたことがあるだろう。

「つゆ時」は六月から七月中旬に日本や長江沿岸に生ずる雨期時のことなので、ここでは「梅雨」を使います。

「露」の例文

例文1:彼のことを露ほども疑っていなかったが、どうやら犯人は彼らしい。

「つゆほども疑っていなかった」は副詞で使っていて、ほんの少しも疑っていないという意味なので、ここでは「露」が正解です。

例文2:夜に降った雨が朝には止んで、草花にかかった露に朝日の光が差し込んでキラキラと輝いていた。

「草花にかかったつゆ」は大気中の水蒸気が冷えて草花の面に水滴になってついたものをいうので、ここでは「露」を使います。

論文・小論文で「梅雨」と「露」を使い分ける視点

「つゆ」は「梅雨」「露」がありますが、指すものは違います。「梅雨」は夏前にある雨期のこと、「露」は水滴のことを言います。論文・小論文ではしっかり覚えて語彙を増やしていきましょう。

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