「さわる」は「触る」「障る」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味に気を付けて使えるようにしておきましょう。ここでは、「触る」「障る」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「触る」と「障る」の違い
触る(さわる)
意味:触れる。
「触る」は接触の意味で、あるものに手などを軽くつける、身体の一部が当たるなどして、その存在を感覚的に把握することを言います。また、「その件は触らない方がいい」などかかわりを持つ・関係するという意味を表すこともあります。
障る(さわる)
意味:差しつかえる。
「障る」は支障があるということで、何かをするのに都合が悪い・妨げられる・邪魔になるという意味で使います。
過労は体にさわるは障るが正しい
「過労は体にさわる」は体に支障があるという意味なので、ここでは「障る」が正解です。
「触る」の例文
例文1:私は虫に触ることができない。
「虫にさわることができない」は虫に触れられないということなので、ここでは「触る」を使います。
例文2:彼のおでこを触るとすごい熱だった。
「おでこにさわる」はおでこに触れるということなので、ここでは「触る」を使います。
「障る」の例文
例文1:気に障ったのなら謝ります。
「気にさわる」は気分を妨げられるということで、ここでは「障る」を使います。
例文2:差し障りがあるようならこの話題はしないようにします。
「差しさわりがある」は差し支えることがあるということで、ここでは「障る」を使います。
論文・小論文で「触る」と「障る」を使い分ける視点
「さわる」は「触る」「障る」があり、それぞれ意味は異なります。「触る」は触れること、「障る」は差しつかえることです。論文・小論文では分けて覚えておきましょう。