「さしょう」は「査証」「詐称」「些少」がありますが、意味はすべて異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解しておくようにしましょう。ここでは「査証」「詐称」「些少」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「査証」「詐称」「些少」の違い
査証(さしょう)
意味:調査して証明を与えること。
「査証」はその他にビザのことを意味します。
詐称(さしょう)
意味:氏名・住所・職業などを偽っていうこと。
些少(さしょう)
意味:数量や程度がわずかなことやその様子。
さしょうながらお納め下さいは些少が正しい
「さしょうながらお納め下さい」は数量や程度がわずかですが、お納めくださいということで、ここでは「些少」が正解です。
「査証」の例文
例文1:契約書を拝見したところ、代表者の氏名に誤りがありますのでご査証ください。
「ごさしょうください」は調査して証明を与えてくださいという意味なので、ここでは「査証」を使います。
例文2:申込書に記載ミスがあったので、ご査証くださいますようお願い申し上げます。
「ごさしょうください」は調査して証明を与えてくださいという意味なので、ここでは「査証」を使います。
「詐称」の例文
例文1:芸能人の年齢詐称は意外と多くあることらしい。
「年齢さしょう」は年齢を偽って言うことなので、ここでは「詐称」を使います。
例文2:学歴を詐称しても同窓会名簿を見たらすぐにばれてしまう。
「学歴さしょう」は学歴を偽って言うことなので、ここでは「詐称」を使います。
「些少」の例文
例文1:些少な金額ですが、何かに役立ててください。
「さしょうな金額」はわずかな金額のことなので、ここでは「些少」を使います。
例文2:些少ながら手助けしたいと思っているので、困ったときはお声掛けください。
「さしょうながら手助けしたい」は程度はわずかだが手助けしたいということなので、ここでは「些少」を使います。
論文・小論文で「査証」「詐称」「些少」を使い分ける視点
「さしょう」は「査証」「詐称」「些少」があります。論文・小論文では「査証」は調査して証明を与えること、「詐称」は偽ること、「些少」はわずかなこととと覚えておきましょう。