いこうをたたえる 「偉功」「偉効」正しい漢字はどっち?

「いこう」は「偉功」「偉効」がありますが、それぞれの意味は大きく違います。論文・小論ぶんではそれぞれの意味に気を付けて文中で使えるようにしておきましょう。ここでは「偉功」「偉効」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「偉功」と「偉効」の違い

偉功(いこう)
意味:すぐれた功績。
「偉功」は優れた功績・立派な手柄という意味です。
偉効(いこう)
意味:優れた効果。
「偉効」は優れた効果・効能、目立った効き目という意味です。

いこうをたたえるは偉功が正しい

「いこうをたたえる」は優れた功績をたたえることなので、ここでは「偉功」が正解です。

「偉功」の例文

例文1:新しい発見をした偉功によって研究者の名声は海外にも知れ渡った。

「いこうによって名声が知れ渡った」は優れた功績によって名声が知れ渡ったことなので、ここでは「偉功」を使います。

例文2:今は彼らの偉功を素直にたたえたい。

「いこうをたたえる」は優れた功績をたたえることなので、ここでは「偉功」を使います。

「偉効」の例文

例文1:特定の症状の時だけ偉効を奏することが確認された。

「いこうを奏する」は優れた効果が表れたことなので、ここでは「偉効」を使います。

例文2:ワクチン投与が偉効を奏することはすでに報告されている。

「いこうを奏する」は優れた効果が表れたことなので、ここでは「偉効」を使います。

論文・小論文で「偉功」と「偉効」を使い分ける視点

「いこう」は「偉功」「偉効」がありますが、「偉功」が優れた功績、「偉効」が優れた効果になります。論文・小論文ではきちんと使い分けて使えるようにしておきましょう。