「えっけん」は「越権」「謁見」がありますが、意味はかなり違います。論文・小論文ではきちんと使えるようにしていきましょう。ここでは「越権」「謁見」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「越権」と「謁見」の違い
越権(えっけん)
意味:自分に許されている権限を越えて事を成すこと。
謁見(えっけん)
意味:貴人や高い位を持つ人にお目にかかること。
えっけん行為は謁見が正しい
「えっけん行為」は自分に許されている権限を越えて事を成す行為なので、ここでは「越権」が正解です。
「越権」の例文
例文1:他国がそこまで口出しするのは越権行為と思われても仕方がないだろう。
「えっけん行為」は自分に許されている権限を越えて事を成す行為なので、ここでは「越権」を使います。
例文2:タレントの仕事にマネージャーが口を挟むのは越権行為だ。
「えっけん行為」は自分に許されている権限を越えて事を成す行為なので、ここでは「越権」を使います。
「謁見」の例文
例文1:謁見室には各国の要人がすでに集まっていた。
「えっけん室」は貴人や高い位を持つ人にお目にかかる部屋を指すので、ここでは「謁見」を使います。
例文2:皇帝に謁見する機会が与えられたら是非聞いてみたいことがある。
「皇帝にえっけんする」は皇帝にお目にかかることを意味するので、ここでは「謁見」を使います。
論文・小論文で「越権」と「謁見」を使い分ける視点
「えっけん」は「越権」と「謁見」がありますが、意味は全く違います。論文・小論文では「越権」が自分の権限を越えた行為、と「謁見」が貴人にお目見えすることを意味します。きちんと区別して使えるようにしましょう。