「おんちょう」は「音調」「恩寵」がありますが、意味は全く違います。論文・小論文ではそれぞれの意味をきちんと理解するようにしておきましょう。ここでは「音調」と「恩寵」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「音調」と「恩寵」の違い
音調(おんちょう)
意味:音の高低や調子。
「音調」はその他に話し言葉のアクセントやイントネーション、楽曲のふしや調子のことを指すこともあります。
恩寵(おんちょう)
意味:主君や神のめぐみ・いつくしみ。
おんちょうを受けるは恩寵が正しい
「おんちょうを受ける」は主君や神のめぐみ・いつくしみを受けることなので、ここでは「恩寵」が正解です。
「音調」の例文
例文1:音調によって言葉のニュアンスはずいぶん変わる。
「おんちょうによってニュアンスは変わる」は音の高低のことなので、ここでは「音調」を使います。
例文2:楽器によって高い音調もあれば低い音調もあるので気に入ったものを選ぶといい。
「高いおんちょう、低いおんちょう」は音の高低のことなので、ここでは「音調」を使います。
「恩寵」の例文
例文1:神仏や先祖に恩寵を賜りたいと願い、日々お祈りをしている。
「おんちょうを賜りたい」は主君や神のめぐみ・いつくしみのことなので、ここでは「恩寵」を使います。
例文2:生まれながらの悪人はいないので、きっとどんな人も神の恩寵により救われるだろう。
「おんちょうにより救われる」は主君や神のめぐみ・いつくしみのことなので、ここでは「恩寵」を使います。
論文・小論文で「音調」と「恩寵」を使い分ける視点
「音調」は音の高低、「恩寵」は主君や神のめぐみ・いつくしみを言います。論文・小論文ではそれぞれの語句をきちんと論文中でも使えるように理解しておきましょう。