「かくちょう」は「拡張」「格調」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では同音異義語をきちんと把握して使えるようにしておきましょう。ここでは「拡張」「格調」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「拡張」と「格調」の違い
拡張(かくちょう)
意味:広げる。
「拡張」は範囲や勢力・規模などを広げて大きくすることを言います。
格調(かくちょう)
意味:品格。
「格調」は詩歌・文章・演説などの構成や表現から生じる全体の品格のことを言います。
かくちょうあるデザインは格調が正しい
「かくちょうあるデザイン」は品格のあるデザインを指すので、ここでは「格調」が正解です。
「拡張」の例文
例文1:道路の拡張工事があるので、明日の13:00からはこの道は通れません。
「かくちょう工事」は広げる工事なので、ここでは「拡張」を使います。
例文2:軍備拡張を行って他国に圧力をかける。
「軍備かくちょう」は軍備を広げることなので、ここでは「拡張」を使います。
「格調」の例文
例文1:モデルルームにはそこでの優雅な暮らしが想像できるよう格調高い家具が並んでいた。
「かくちょう高い」は品格が高いことなので、ここでは「格調」を使います。
例文2:熟年層がターゲットの商品には格調の高い文章のほうが気持ちが動かされやすい。
「かくちょう高い」は品格が高いことなので、ここでは「格調」を使います。
論文・小論文で「拡張」と「格調」を使い分ける視点
「かくちょう」は「拡張」「格調」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「拡張」は広げること、「格調」は品格があることと覚えておきましょう。