げんかい態勢 「限界」「厳戒」正しい漢字はどっち?

「げんかい」は「限界」「厳戒」がありますが、意味は大きく異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を区別して使えるようにしましょう。ここでは、「限界」「厳戒」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「限界」と「厳戒」の違い

限界(げんかい)
意味:(それを越えられない)ぎりぎりの範囲・境・仕切りのこと。
厳戒(げんかい)
意味:厳重に警戒すること。

げんかい態勢は厳戒が正しい

「げんかい態勢」は厳重に警戒する体勢のことなので、ここでは「厳戒」が正解です。

「限界」の例文

例文1:医療が逼迫したため患者の受け入れが限界に達した。

「げんかいに達した」はぎりぎりの範囲に達したということなので、ここでは「限界」を使います。

例文2:昔はできたことが今はできなくなって体力の限界をひしひしと感じた。

「体力のげんかい」は体力がぎりぎりの範囲に達したということなので、ここでは「限界」を使います。

「厳戒」の例文

例文1:デモの時は群衆の暴走を厳戒しなくてはならない。

「群衆の暴走をげんかいする」は厳重に警戒することなので、ここでは「厳戒」を使います。

例文2:テロが発生した国では厳戒令を出して警戒した。

「げんかい令」は厳重に警戒する法令のことなので、ここでは「厳戒」を使います。

論文・小論文で「限界」と「厳戒」を使い分ける視点

「げんかい」は「限界」「厳戒」がありますが、それぞれの意味は異なります。「限界」はぎりぎりの範囲、「厳戒」は厳重に警戒をすることを意味します。論文・小論文ではそれぞれの意味に気をつけて使えるようにしておきましょう。

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