プラスチックごみをさいせいして服にする 「再生」「再製」正しい漢字はどっち?

再び作るという意味の「さいせい」ですが、「再生」「再製」の2つがあります。漢字も意味もよく似ていますが、細かい点では区別があります。論文・小論文ではその点に注意して使っていくようにしましょう。ここでは、「再生」「再製」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「再生」と「再製」の違い

再生(さいせい)
意味:生まれ変わること。
「再生」は「再生医療」など生物が失われた組織・器官の一部を新しく作り出すことや、「再生紙」など廃物をまた使用できるように加工すること、「テープの再生」などテープなどの記憶媒体から音や映像を再現させることなどに使います。
再製(さいせい)
意味:加工して別のものに作り変えること。
「再製」は、「再製酒」など一度製品となったものに加工して、さらに高い品質の別の製品にすることを意味します。

プラスチックごみをさいせいして服にするは再生が正しい

「プラスチックごみをさいせいして服にする」はプラスチックごみを生まれ変わらせて服に作り変えることなので、ここでは「再生」が正解です。

「再生」の例文

例文1:エコを意識したらちょっとしたメモは再生紙で十分です。

「さいせい紙」は廃物であるものを生まれ変わらせた紙なので、ここでは「再生」を使います。

例文2:コロナで打撃を受けた企業が新しい業態で再生を図る。

「新しい業態でさいせいを図る」は新しい業態で生まれ変わらせることなので、ここでは「再生」を使います。

「再製」の例文

例文1:破棄した文書だったのに、再び必要になったので前よりもわかりやすいものに再製した。

「文書をさいせいした」は文書を加工して作り変えるということなので、ここでは「再製」を使います。

例文2:この服は再製服で廃材の布から作ったものです。

「さいせい服」は加工して作り変えた服ということなので、ここでは「再製」を使います。

論文・小論文で「再生」と「再製」を使い分ける視点

「再生」は生まれ変わること、「再製」は加工して別のものに作り変えることを意味します。それぞれの違いに気を付けて論文・小論文では使っていくようにしましょう。

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