「いこう」は「威光」「遺功」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと使いこなせるよう意味を理解するようにしましょう。ここでは、「威光」「遺功」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「威光」と「遺功」の違い
威光(いこう)
意味:威勢。
「威光」は人をおそれさせ従わせる力や勢いのことを言います。
遺功(いこう)
意味:すぐれてりっぱな業績。
いこうを笠に着るは威光が正しい
「いこうを笠に着る」は権威を利用して他人に圧力を加えたり、権勢のある者をたのんで威張ったりすることなので、ここでは「威光」が正解です。
「威光」の例文
例文1:親の威光を笠に着た横柄な態度に皆はあきれ果てた。
「親のいこうを笠に着る」は親の権威を利用して他人に圧力を加えたり、権勢のある者をたのんで威張ったりすることなので、ここでは「威光」を使います。
例文2:大企業の威光を笠に着て好きなように采配しはじめた。
「大企業のいこうを笠に着る」は大企業の権威を利用して他人に圧力を加えたり、権勢のある者をたのんで威張ったりすることなので、ここでは「威光」を使います。
「遺功」の例文
例文1:英雄の遺功は子や孫に受け継がれていった。
「いこうは子や孫に受け継がれる」はすぐれてりっぱな業績は子や孫に受け継がれるということなので、ここでは「偉功」を使います。
例文2:先代の遺功を大事にして会社運営を考えていきたい。
「先代のいこう」は先代のすぐれてりっぱな業績のことなので、ここでは「偉功」を使います。
論文・小論文で「威光」と「遺功」を使い分ける視点
「いこう」は「威光」「遺功」がありますが、意味はそれぞれに違います。論文・小論文では「威光」は威勢、「遺功」はすぐれた業績を意味します。きちんと区別して使えるようにしておきましょう。