いっかいのサラリーマン 「一回」「一介」正しい漢字はどっち?

「いっかい」は「一回」「一介」の2つがありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では正しく使えるよう学びましょう。ここでは「一回」「一介」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「一回」と「一介」の違い

一回(いっかい)
意味:一度。ひとたび。
「一回」はひとまわり・ひとめぐりという意味もあります。その他にも小説などの一章または一段や、野球の最初の回を意味することもあります。
一介(いっかい)
意味: 一人。
「一介」は一つのつまらないものというニュアンスを含みます。

いっかいのサラリーマンは一介が正しい

「いっかいのサラリーマン」は一つのつまらないサラリーマンという意味なので、ここでは「一介」が正解です。

「一回」の例文

例文1:一回の視聴だけでこの映画を理解しようとするのはなかなか難しい。

「いっかいの視聴」は一度の視聴のことなので、ここでは「一回」を使います。

例文2:使用料は1回300円です。

「使用料はいっかい300円」は一度の使用量が300円ということなので、ここでは「一回」を使います。

「一介」の例文

例文1:私はしがない一介の学生なので、強く社会に働きかけることはできません。

「いっかいの学生」は一つのつまらない学生という意味なので、ここでは「一介」を使います。

例文2:彼は一介の会社員に過ぎないので、リモートワークの推進を求められても答えられません。

「いっかいの会社員」は一つのつまらない会社員という意味なので、ここでは「一介」を使います。

論文・小論文で「一回」と「一介」を使い分ける視点

「いっかい」は「一回」「一介」がありますが、「一回」は一度、「一介」は一つのつまらないものを意味します。それぞれの意味を理解した上で、論文・小論文では使っていくようにしましょう。