故人をついとうする 「追悼」「追討」正しい漢字はどっち?

「ついとう」は「追悼」「追討」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して語彙力を増やしておきましょう。ここでは「追悼」「追討」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「追悼」と「追討」の違い

追悼(ついとう)
意味:死者の生前を偲んで悲しみにひたること。
追討(ついとう)
意味:追いかけて討ちとること。
「追討」はその他にも討手を差し向けて賊を征伐することを意味します。

故人をついとうするは追悼が正しい

「故人をついとうする」は死者の生前を偲んで悲しみにひたることなので、ここでは「追悼」が正解です。

「追悼」の例文

例文1:大きな災害が起こった時は、新聞に総理大臣から追悼の言葉が掲載される。

「ついとうの言葉」は死者の生前を偲んで悲しみにひたる言葉のことなので、ここでは「追悼」を使います。

例文2:毎年関西では阪神大震災の追悼式典が執り行われる。

「ついとう式典」は死者の生前を偲んで悲しみにひたる式典のことなので、ここでは「追悼」を使います。

「追討」の例文

例文1:敵兵の追討に全力を注いだが、途中で見失ってしまった。

「敵兵のついとう」は敵兵を追いかけて討ちとることなので、ここでは「追討」を使います。

例文2:主君に追討を命じられ、敵陣に征伐に向かった。

「主君についとうを命じられる」は主君に追いかけて討ちとることを命じられることなので、ここでは「追討」を使います。

論文・小論文で「追悼」と「追討」を使い分ける視点

「ついとう」は「追悼」と「追討」がありますが、それぞれの意味は「追悼」は死者の生前を偲んで悲しみにひたること、「追討」は追いかけて討ち取ることを表します。論文・小論文では意味を理解してより多くの語彙を使えるようにしておきましょう。

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